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衝撃的な大きさの巨大な二枚貝の化石。この正体はシャコガイという二枚貝で、1千年以上前のものと推定されています。
シャコ貝の中でも世界最大の二枚貝といわれる「オオジャコガイ」(オオシャコガイ)はギネス記録では世界最大の二枚貝として登録されています。(大きさ115cm、重さ333kg、石垣島の海域で見付かったといいます。)
この目の前にあるシャコガイもオオジャコガイの類に入るかと思いますが、私たちは愛称でジャンボシャコガイと呼んでいます。
ほぼ原型のままで見付かった貴重で珍しいジャンボシャコガイは、大きさ116cm、重さ350kg以上(平成21年 計測)で、ギネス記録に匹敵する大きさではないでしょうか?
このジャンボシャコガイは平成21年9月に海歩人(注1)玉城春男氏によって海中から引き上げられました。
その玉城氏と石垣島ショッピングプラザ社長 山内氏は40年余りの旧友で、家族ぐるみの付き合いから、ビジネスでも深く交流のある人物です。
台風一過のある日、玉城家が漁の帰りに石垣島近海で偶然に見付けたというジャンボシャコガイは、スンカリ漁(注2)のスタイルで泳いでいた最中に発見!
しかし、ほとんどが砂に埋もれた状態でした。そこで、半日かけて砂を払うと9割方は隠れていた巨大なシャコガイの全貌が現れたのです。
その大きなシャコガイの引き上げに作業は苦労するどころか、玉城氏が漁師としての長年の経験と知識でいとも簡単に引き上げてしまいました。
その後の簡易計測で計ると重さ350kg超!!これはギネスクラスになるかと思います。今までに見たことのない巨大なシャコガイを引き上げた時、周囲には人だかりができ、欲しがる声も多かったようです。
しかし、玉城氏は石垣島ショッピングプラザ社長、山内氏の顔が浮かんだといいます。
観光のお客様が多く訪れる石垣島ショッピングプラザに展示すれば多くの方と、海の偉大さ、海の神秘、そして驚きや感動を共有できるだろうと。
そして、珍しい者を好む山内氏がジャンボシャコガイを見た瞬間に大喜びしたことは言うまでもありません。
玉城氏によって引き上げられて以来、平成23年の年末、佐賀県で貝の資料館(木下・貝の資料館)を営んでいる館長がジャンボシャコガイを観に石垣島ショッピングプラザに来店しました。
その館長は石垣島のシャコ貝養殖場で、ジャンボシャコガイの話を聞き、やってきたのだといいます。これまで、シャコガイを探すため50ヵ国以上の国を回って来たが、今、目にしているシャコガイが一番の大きさだ!と、その存在を証明してくれました。
ジャンボシャコガイは石垣島ショッピングプラザ社長、山内氏と海歩人 玉城春男氏が、石垣島訪れる多くの方々に驚きと感動を与えたいとの想いから、石垣島ショッピングプラザの一角に展示してあります。
どうぞ、ショッピングプラザを楽しみつつ竜宮城を想い、悠久の歴史を静かな海底で過ごしたジャンボシャコガイを、ごゆっくりご鑑賞下さい。
砂川浩子

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